学習指導

学校の命は「授業」です。当然、授業なくして、学校は存在しません。では、授業とはいったい何でしょうか。
 「新しい知識を与える時間」「問題が解けるようにするための時間」「高校に入ることができるように力をつける時間」など、ひょっとしたら塾と同じように考えてみえる方があるかもしれません。学校における授業は、知識や技能をはじめとした「学んだ力」だけでなく、「学ぼうとする力」も身につけることが大切だと考えています。また、アクティブ・ラーニングが教育改革のキーワードとなった今、自他ともに大切にし、他者と関わり合いながら、互いをたかめていこうとする力、物事に対して地道に努力を継続する力、生涯にわたって自己を向上させていこうとする力をも授業で培っていきたいのです。子どもたちの内面も育てるのが、授業であると考えています。

学習指導について

文部科学省が示す教育課程の基準として、学習指導要領があります。その中で、学力の3 つの要素が示されています。

  • 主体的に学習に取り組む態度
  • 基礎的な知識・技能
  • 知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力

また、思考力、判断力、表現力等の育成のために、充実すべき重要事項として上げられているのが、全教科にわたる言語活動です。根拠を明らかにして考える、互いに自分の考えを表現し伝え合う、レポートの発表により成果を共有するなどの活動が考えられます。
 時間割は週29 時間となっています。その中には、基礎的な知識・技能を確実に習得するために、つまずきやすい学習内容を繰り返し学習したり、言語活動を充実させるために、観察・実験、レポート作成などの学習活動を分かったりするための時間も含まれています。
 光ヶ丘中学校では、学習指導要領に示された基本的な考え方を達成するために全職員が日々の授業を大切にし、毎日少しでも生徒自身が学んだと感じられる授業、仲間と共に学び合えたという授業を創り出すことをめざして学習指導にあたっています。
 特に、真の学びは他者との関わりの中から生まれると考えます。分からないことを知りたいという欲求が生まれれば、誰かに聞こうとするでしょう。また、自分と違う考え方に触れることで、どちらが正しいのか、なぜ、そういう考え方をしたのか、追求する気持ちが芽生えるでしょう。あるいは思いもしなかったことに感動することもあるでしょう。このように、自分一人では学べないことに気付き、周囲の人たちの存在を大切にして、より良い人間関係を築ける学びをめざしています。
 また、学力の1 つとして示された「学習に取り組む意欲」を高めるために、学習習慣は大切なことです。授業での学習内容が確実に身につくように家庭学習による課題、つまり宿題が出されます。宿題にきちんと取り組む学習習慣を確立させていきたいと思います。家庭との連携が必要です。ご協力をお願いします。