特別活動

学校の教育活動を大きく分類してみると、教科・道徳・特別活動・総合的な学習の時間に分かれます。ここでは、特別活動についてお話をします。学習指導要領では、特別活動の目標を次のように掲げています。
 「集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら集団や生活上の課題を解決することを通して、様々な資質・能力を育成することを目指す。」
 これをお読みになると、当たり前のことなのですが、学校は人間を育てるところであるとお分かりになると思います。光ヶ丘中学校ではどのような思いで人間教育をしていこうとしているのかを述べたいと思います。

特別活動のめざすところ

特別活動には「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」の三つの内容があります。
 めざすことは、望ましい集団活動を通して心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図ること、集団や社会の一員としてよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てること、そして、人間として生き方についての自覚を深め、自己を生かす能力を養うことです。勉強ができても、人としてのあり方が問われるようなことではいけないわけです。集団の中で、子どもたち自身が考え動くことで、人として成長するための大切なことをいろいろと学びます。
 特別活動の場面では、教師は子どもたちの後方支援者でありたいと思っています。体育大会や文化祭、スキーの生活や修学旅行などで、子どもたちが前に立って仲間に話したり、当日の運営がうまく運ぶように会議を何度も開いたりするのも、子どもたち自身がこうした経験をしてこそ学ぶという考えからです。教師が全部整えてしまえば、こんな楽なことはありません。確かに子どもたちに任せることは時間がかかります。しかし、子どもたちだけの手で物事が進み、集団としてのまとまりが生まれてきたときの喜びは、他に代えられない教師の喜びでもあります。

学級活動のめざすところ

学校生活の中で最も過ごす時間の長い学級の中で行う学級活動は、個人の成長だけでなく学級や学年の成長にも大きく関係しています。当番活動や係活動、学級内での委員会活動などを積極的かつ責任感をもって行うことを通して集団でのルールや人間関係を築き上げます。また、行事では普段の積み重ねを発揮しながら練習などを行い、さらに学級の力を高めます。

生徒会活動のめざすところ

生徒会活動は、学校生活の中で生徒自身の手で運営される自治活動です。各学級から選出される議員と委員会の委員長、生徒会の執行部で運営される議会が最高の議決機関です。議会では、生徒主体の建設的な話し合いが活発に行われ、まさに生徒の手で作られる活動の意味合いがあります。委員会は、保健、図書、環境、生活、放送の5 委員会があり、学校生活を支えています。前後期の2期制で、各学年の希望者で構成されます。学校生活を豊かなものにするために、常時活動を工夫し、新しい取り組みを生み出すなど、意欲的に活動を行っています。