最新更新日:2024/05/12 | |
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「正門からどうぞ」のおはなし その2
前回ご紹介した「正門からどうぞ」ですが、物語の舞台になっているころは、ちょうど「総合的な学習の時間」が始まった時期と重なっています。
今の中学生たちは、小学校に入学したころからあった「総合的な学習の時間」ですが、もう少し大きな、高校生や大学生の生徒たちにとっては、学校の完全週休2日制と合わせて始まった、新しい授業でした。 先生方にとっては、まったく経験のない「総合的な学習の時間」で、おまけに学習内容は、学校が決めることになっているため、どこの学校でもかなりの混乱があったことでしょうね。 小牧中学校では、「総合的な学習の時間」が完全実施になる前から、いろいろと準備をされていたようで、その時実験的に行った先生と生徒の取り組みについてのお話が本の中で語られています。 結果は、かなり予想外なことになったそうですが、実際にやってみたことで、課題が明確になり、その後の授業づくりにとても役だったそうです。 そんな紆余曲折の結果生まれた小牧中学校の総合的な学習の時間は、「創」と名付けられました。 そうです。今も続く、「創」の時間が、ここで誕生したのです。 内容も、多少の変化はあったかもしれませんが、ほぼ現在のままのようです。 ●1年生 身近な職業について調べ、取材活動のために電話のマナーを学び、自分たちでアポイントを取って取材に行く。 ●2年生 1年時に調べたいろいろな職業について、さらに学びを深めるために、実際に職場体験をする。 ●3年生 1,2年時のさまざまな学びをまとめる学年。パワーポイントを使って、プレゼンテーションを作成し、発表する。 10年もの間、ほぼ同じ内容で授業が続いているということは、それだけ子供たちに必要とされる力を養うための実践的な授業になっているからだと思います。 相当な産みの苦しみがあったことでしょうが、すばらしい「創の時間」をつくり出していただいた当時の先生方に、拍手を送りたい気持ちです。 子供たちが卒業して、何年もたって、彼らが社会人になった時、「創の時間」で学んださまざまなことが役立つ日が来ることを、保護者として心から願っています。 キラキラ太陽の色のような、ふれあいの森の「コオニユリ」@趣味'sブログ |
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