最新更新日:2024/05/12 | |
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「第5回夜の小牧中」で大人の学び(1)
12/2(日)「第5回親子で学ぶ夜の小牧中学校」での大人の学び 第1回
環境科学者から学ぶエネルギーのこれから 〜名大・山本鋼志先生とともに過ごす夜〜 ●放射能を浴びる? まず最初に、山本先生からこんな質問がありました。 「放射能を浴びる、という言葉をよく聞くと思いますが、これは正しいでしょうか?」 昨年の東日本大震災以降、メディアでよく聞く言葉です。 ほとんどの参加者が、「正しいと思う」と手を挙げました。 しかし「放射能」というのは、放射線を出す能力なのだそうです。 ということは、「能力を浴びる」という言い方は間違っていて、正しくは「放射線を浴びる」ということなのですね。 ちょっとした言葉の間違いですが、私たちは、このように難しいことや理解できないことに対して、聞きかじっただけのことを、さも知っていることのように話してしまうことがありますね。 もし、まわりの誰かが「放射能を浴びる」と言っていたら、それは「放射線を浴びる」ということなのだよ、と教えてあげて下さいね。 ●「シーベルト」と「ベクレル」 これも、よく聞く言葉になりました。 どちらも放射線に関する単位です。 「シーベルト」は、身体に対するダメージ度を表す。 「ベクレル」は、1秒間に放射線を出す能力を表す。 放射線は、自然界にふつうに存在しています。 地球上には、地面から出る放射線量がとても多い所もあれば、少ない所もあるそうで、そこに住む人々は浴びている放射線量も違います。 鉛は放射線を遮断する能力が高いそうです。 例えば、放射線を浴びないようにするために、鉛の箱の中に閉じこもったとします。 しかし、これでも完全に放射線から逃れることはできません。 それは、私たちの身体からも、放射線が出ているからだそうです。 日本人が1年間に浴びる放射線は、約3.7ミリシーベルトだそうです。 日本政府が緊急的に新たに決めた基準では、「年間20ミリシーベルト以下の場所でないと人は入ってはいけません」となったそうですが、福島県大熊町や浪江町の一部地域では現在でも年間300ミリシーベルトを越える放射線量が計測されています。 いったい、いつになったら、福島の人たちは故郷に戻ることができるのでしょうか。 たいへんな事故だったことが、よくわかりました。 ●放射線はどうして出るの? これは、正直いって、とても難しいお話しでした。 が、素人なりに解釈して、簡単に言うと・・・ 原子(物質の一番小さい単位)は「陽子」と「中性子」からできていて、その性質を決めるのは「陽子の数」です。 「陽子」と「中性子」がある安定な比で存在すれば、その原子は安定に存在します。 しかし、どちらかの数が多い時、余分なものを放出して数を合わせようとします。 その時に起こる現象を「放射壊変」といって、そこで放射線を出すのだそうです。 放射線には α(アルファー)線・・・ヘリウム β(ベータ)線・・・電子 γ(ガンマ)線・・・電磁波 の3種類があるそうです。 実験では、とてもきれいに「α線」を見ることができました。 ※山本先生に内容の校正をしていただきました。ありがとうございました。 |
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