最新更新日:2024/05/12
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「春休み」に想う(2)

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一年の振り返りの第2回です。

今日は「ネットの問題」について考えてみたいと思います。


先日、大阪の中学生が卒業式後に撮影した写真をTwitterにアップしたため、ネット上で急速に拡散し、大きな問題になっているというニュースがありました。ご存じの保護者の方も多いと思います。

アップした写真の中には、飲酒が疑われるような、冗談では済まされないものもあり、学校側もその事実を把握して当該生徒に指導をした、ということです。
学校側では、関係した生徒たちに問題の写真を削除するよう指示し、写真画像が転載されたサイトの運営者にも画像の削除を要請しているそうですが、おそらく全ての写真画像を削除することは不可能でしょう。
ネット上で拡散してしまうと、誰がその画像を持っているのかを特定することはまず無理です。
今回の問題にかかわった生徒たちは、これからもずっと「いつ自分の写真が流出するか」という不安を持ちながら生活していかなければなりません。
仲間内での、ほんの軽い遊び心で取った行動が、取り返しのつかないことになってしまったのです。

このネット拡散の実態については、以前「PTAの部屋」でご紹介した「ネット事情に子どもより詳しくなるための勉強会」で、講師の石原先生に教えていただきました。
(【PTAの部屋】「ネット事情に子どもより詳しくなるための勉強会」(1) 2/28)
(【PTAの部屋】「ネット事情に子どもより詳しくなるための勉強会」(2) 2/28)
(【PTAの部屋】「ネット事情に子どもより詳しくなるための勉強会」(3) 2/28)
(【PTAの部屋】「ネット事情に子どもより詳しくなるための勉強会」(4)『最終回』 2/28)


また、「コンプガチャの問題」も依然としてあります。
これは1〜2年ほど前に大きな問題になりましたが、ネットゲームで使う「レアアイテム」を手に入れるために、有料のくじを何度も引き、その結果高額な利用料が請求されるというものでした。
その後、ネットゲーム大手の各会社が、対策としていろいろな規制を設けました。例えば、ゲーム利用に年齢制限を設けて、一定の年齢以下の利用の場合は上限金額を設定する、というようなことです。
しかし、子どもたちの中には年齢を詐称してゲームをしたり、親のクレジットカードを黙って使う子もいるようです。
ゲーム会社としても対応に苦慮しているようで、今のところこれ以上の規制は難しいようです。


さらに、昨日の『「春休み」に想う(1)』でも話題にした「いじめの問題」は、ネット上でも起きています。
小牧中も例外ではなく、学校HPに1年生の学年集会でネット上のいじめの問題について指導があったという記事が掲載されたことがありました。
(1年生学年集会 3/8)


これらの問題は、ネットが普及していく中では、起こるべくして起きたことなのかもしれませんね。
しかし、問題が起きないように、様々な規制を行うことには限界があります。
結局、こうした問題に巻き込まれないために、一番大切なのは「使い方」なのではないでしょうか。

上記の学年集会のように、学校でも折に触れて指導をして下さっていて、ありがたいことですね。
しかし、これは学校に任せておけばよい、という問題ではありません。

勉強会の中で、石原先生は「情報モラルについては、家庭の役割が大きい」とおっしゃいました。
子どもにケータイを持たせた以上、保護者は我が子のケータイの使い方に責任を持つべきです。

今回のような具体的な事例をもとに、石原先生に教えていただいた

「一度発信した情報は取り戻せないこと」
「情報の持つ影響の大きさ」

これを子どもにしっかり教えましょう。そして

「他人を傷つけることに使わないこと」
「とくに個人情報は丁寧に扱うこと」

などのルールを「必ず守ること」を約束させましょう。
「約束が守れなければ、ケータイは没収」と言い渡すくらいの覚悟が必要です。

本来、ネットは便利で楽しいもののはずです。
親子ともに、きちんと自覚を持って、上手にネットと付き合っていきたいですね。

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小牧市立小牧中学校

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