最新更新日:2024/04/16
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5/29 第1回 ミニミニ講演会(2)〜校長先生編〜

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「ミニミニ講演会」のまとめの第2回、「校長先生編」です。

【校長先生編】

校長先生は、先日学校HPに掲載された「未来の大人たちへ」でインタビューされた名備運輸の丸川靖彦さんのお話について、お話しして下さいました。
学校HPには書かれていないお話も含まれていて、深く考えさせられる、とてもよいお話でした。


●「当たり前のことを当たり前に」

丸川さんが社長を務める名備運輸の企業理念には「当たり前のことを当たり前に行うことで信頼を築く」という言葉が掲げられています。
そして、経営方針として「笑顔」「あいさつ」「トラックをきれいに」の3つを大切にされているそうです。
正直に言って、そんなことで儲かるのか?と思った校長先生は、その質問を丸川さんにぶつけてみたそうです。
すると、丸川さんは「それで仕事がやりやすくなるんですよ」と答えられたそうです。

いつも笑顔で、元気にあいさつをしていれば、相手もよい気分になり、信頼してもらえるようになる。
そうすれば、普段なら乱雑に積まれたままの荷物を、トラックに積みやすいように整理しておいてくれたり、ときには搬入を手伝ったりしてくれる。
それは、とても仕事がやりやすくなるだけでなく、仕事が楽しくなることにつながっていく。

こちらからあいさつしても、相手からあいさつが返ってこなかったら、それは相手にあいさつが届いていなかったからだと思えばいい。
相手に届くまで、何度でもあいさつをすればいい。

「笑顔であいさつをする」
こんな当たり前のこと、と思われるでしょうか?
しかし、その「当たり前のこと」を実際にやり続けるのは、案外難しいことなのです。
疲れていたり、他のことに気を取られていたりすると、いい加減なあいさつになったり、あいさつすること自体を忘れてしまうことはよくあることです。
「当たり前にできるように」するまでには、強く意識を持っていなければなりませんね。


●きれいなトラックの効果

「トラックをきれいにする」ということを、丸川さんはある大切な方から教えられたそうです。
半信半疑のままでしたが、思い切ってトラック用の洗車機を導入したそうです。
トラックを洗うのは大変な労力がかかるので、少しでも社員さんが楽に洗車ができるようにとの配慮でした。
毎日、一日の勤務が終わると、社員さんは自分のトラックを洗車してきれいにしました。
すると、そのおかげで事故が減ったのだそうです。
自分のトラック、という愛着がわいて、安全運転を心がけるようになったからでした。
また、きれいなトラックでお客さんのところへ行くと、お客さんも気持ちがよいし、「こんなにトラックを大切にできる会社なんだ」という会社への信頼を持ってもらえるようになったそうです。
きれいなトラックで道路を走っていれば、それを見た人が「あそこの会社はしっかりしていそうだから、次はあの会社に頼もう」という気持ちになることもあるでしょう。
「きれいなトラック」は、このようにいくつもの効果をもたらしてくれたということでした。


●子どもが夢を持てないのは、大人の責任

校長先生が「最近は、夢を持てない子どもが増えています。どうしたらいいと思いますか?」と質問すると、丸川さんは「子どもが夢を持てないのは、大人の責任ですよ」とおっしゃったそうです。

家で、お父さんやお母さんが、会社に対して、仕事に対して、文句ばかり言っていたら、それを聞かされている子どもたちが、将来に夢を持てるわけがない。
身近な大人である親の姿を、子どもはよく見ていますよ。

とても耳が痛いお話でした。
家で、ついつい仕事の愚痴をこぼすことは、誰でも経験があると思います。
たしかに、世の中は厳しいものだし、そうした現実は知っておいた方がいいということもあるとは思いますが、できれば子どもたちに「チャレンジしてみよう」と思わせるような夢を持たせたいですよね。
愚痴を言うのを我慢しなさい、ということではありません。
なにか大人が「楽しいこと」を見つけて、夢中になる姿を見せることが、大切なのかもしれませんね。


●お父さんの会社で働きたい

丸川さんが、会社を経営されていく中で感じたことに「子どもたちに『お父さんの会社で働きたい』と思ってもらえるような会社にしたい」ということがあるそうです。

先の「子どもが夢を持てないのは、大人の責任」にあるように、家で愚痴ばかり言っているお父さんでは、子どもは夢を持てません。
しかし、お父さんがいつも楽しそうに仕事の話をしていたらどうでしょうか?
きっと子どもは「仕事って楽しいんだ」と思うでしょう。

そのために、丸川さんは、会社のユニフォームを変えたそうです。トラックのデザインも変えたそうです。
社員さんが働きやすいように、その子どもたちが「お父さんの会社で働きたい」と言ってくれるように。

丸川さんが、社員さんやその家族のことをとても大切に思っていることが伝わるお話でした。
そして玉置先生に「校長先生、職員を大切にしない学校はダメだよ」とおっしゃったそうです。
校長先生の心にも、この言葉は深く刻まれたようです。


今年度、小牧中では「ゲスト道徳」を実施しています。
いろいろなゲストをお招きして、ゲストの人生観をお聞きし、子どもたちに深く「想像させる」授業です。
丸川さんにも、この「ゲスト道徳」を行っていただくことに決まったそうです。
「ゲスト道徳」は、保護者も参観できます。
ぜひ参観して、子どもたちと一緒に「想像」してみませんか?
日程などの詳細が決まりましたら、学校から案内がありますので、楽しみにお待ちください。



今回の校長先生の「ミニミニ講演会」は、校長先生自身が深く感銘を受けた様子やその校長先生の感動が、聞いている私たちにしっかり伝わってくる講演会になりました。
学校で、このようなステキなお話が聞ける幸運に感謝しています。
校長先生、ほんとうにありがとうござました!

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