最新更新日:2024/04/16
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「春休み」に想う(3)

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一年の振り返りの第3回です。

今日は「体罰の問題」について考えてみたいと思います。

大阪市の桜宮高校での体罰問題は、「体育科」の入試を中止したり、運動部の顧問を始め、全体の約半数の先生を入れ替えるという事態になっています。
また、愛知県教育委員会でも県立高校に対して体罰に関する調査を行い、県内の複数の高校で「体罰があった」という報告があった、ということもニュースになっていました。


学校教育法の第11条で、体罰について以下のように規定されています。
「校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない」

これは「体罰は絶対ダメ」ということです。ただ、「懲戒」と「体罰」の区別については明確な判定が難しく、専門家の間でも見解が分かれるところです。
参考までに、文科省からの指導方針に関する通知文書のリンクを載せておきますので、一度ご覧ください。

●文部科学省 問題行動を起こす児童生徒に対する指導について(通知)


小牧中学校の生徒指導における体罰についての考え方については、2月のPTA全委員会の時に、校長先生からお話がありました。
「体罰はどのような場合も許されるものではない」ということを周知徹底している、とのことでした。
(【PTAの部屋】2/9 第6回 全委員会(2)〜校長先生のお話〜 2/10)


最近の「体罰の問題」に関するメディアの報道を見ていて、「あまりにも報道が教師の糾弾に片寄りすぎていないか」と思うことがあります。

もちろん、教師からの一方的な体罰は論外です。
しかし、これだけ世間で「体罰」が問題になっているので、子どもたちは「先生は生徒に手を出すことができない」ことをよくわかっています。
それをいいことに、生徒から先生への暴力が後を絶ちません。
先生方はなすすべがなく、困り果てています。

先生が生徒に「懲戒」を加える時は、必ずその原因があるはずです。
その原因は、「生徒側」にあることがほとんどではないでしょうか。
学校の規律を乱した生徒をしっかり指導するのが先生の役割ですが、このように生徒が先生に対して逆切れして暴力を振るうような状況では、とても指導はできないでしょう。
学校は、生徒指導に対して、今とても難しい立場にあると言えます。
この現状を、保護者もきちんと認識するべきではないでしょうか。


この状況を打開するために必要なこと。
単純なことですが、やはり、日頃から先生と生徒が信頼関係で結ばれていることではないかと思います。
さらに、学校と保護者が信頼関係で結ばれていることも大切ですね。

私たち保護者は、我が子を、先生から受ける指導を素直に受け入れられる子どもに育てていきたいですね。
思春期の難しい時期ですから、「素直に」というのはなかなか難しいのですが、「なぜ注意を受けたのか」を自分できちんと考えられるようになってほしいものです。

先生と生徒・学校と保護者の信頼関係を結ぶために、学校は開かれているべきです。
日頃から、学校が保護者に対していろいろな情報を発信することで、少しずつ信頼関係は結ばれていきます。
小牧中学校の先生方は、そのことをよく理解されていると思っています。
これからも、学校からの発信が積極的に行われることを、心から願っています。

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