生徒指導

集団生活をする上では、規則を欠かすわけにはいきません。とかく学校の規則は厳しい、細かいと言われますが、社会での規則は、学校の規則の比ではありません。実にさまざまな規則が作られ、罰則規定も作られています。
 私たちは、誰もが気持ちよく、安全に、学校生活が送れるための最低限の規則、そして光ヶ丘中学校が学舎(まなびや)としての校風を保つための規則を作っています。ここでは、その思いについて語りたいと思います。

生徒指導方針

生徒一人一人が自分の個性を伸ばすこと、同時に社会性を身につけること、さらに将来にわたって自己実現ができるような能力・態度、つまり「自己指導能力」を育てていくことが生徒指導のねらいです。私たち教師はそれを手助けする存在でありたいと考えています。

(1)生徒に自分の存在感をもたせたい
子どもたちが他者(教師を含む)との関わりの中で存在感がもてるようにしたいと考えています。まずは、互いに関わり合うことを大切にした日々の授業の中で、すべての生徒に自己存在感をもたせたいと思います。また、特に学校行事、学級活動などは、自分の存在感をより実感させることができる場です。どの子にも活躍の場を与えることができれば一番よいのですが、1 クラス30 人位の子どもを同じように満足させることは正直大変なことです。しかし、以上2 つの場面で成し遂げたいと考えています。
 家庭においても同様だと思います。家庭での自分の存在感をしっかりもっていることは大切なことです。そういう意味でも、保護者の皆様にはお子様に家庭における仕事をきちんと与えていただき、家族の一員としての意識をしっかりもたせていただければ幸いです。
(2)共感的人間関係を育てたい
自分が成長していくためには、苦しみや困難など他との摩擦を乗り越えること、互いに尊重し合う態度が必要であることを実感させたいと考えています。集団で学校行事に取り組むとき、一人一人の本音が必ず出ます。本音は時としてわがままにもなります。他の考えを冷静に受け止め、みんなでどうしていったら良いかを考えることが人間関係を円滑なものにしていくはずだと考えます。
(3)自己決定の場を用意し、可能性の開発を援助したい
失敗は成功の母。失敗も貴重な体験になります。日常生活のそれぞれの場で、どのような行動が適切か自分で判断して実行する機会をできる限りつくりたいと考えています。生徒会・委員会活動、学級活動や学習時における話し合い活動など、生徒に司会・運営を任せるのもその一つです。みんなのためにもなり、自分のためにもなる行動を意識すること。そして自ら決断した行動に対しては責任をとること。そうすることで人間的に一回りも二回りも大きくなると信じています。
(4)正しい道徳観および基本的生活習慣の定着をめざしたい
基本にあるのは、集団生活であるから周りに迷惑をかけないということです。当然、我慢しなければならないことがあります。よい意味での建前の大切さを学んでほしいと考えています。また、本年度は「気持ちの良いあいさつができること」「時間を守ること」をはじめ、基本的生活習慣をしっかりと身に付けさせたいと考えています。あいさつとは、「自分の心を開くこと」「相手を認めること」であり、人として生きていくうえで大切な流儀だと考えています。また、時間を守ることは、学校生活だけではなく、社会に出た後もとても大切なことであり、集団生活には欠かせないルールの一つです。「当たり前のことを当たり前にできる生徒」をめざして、小さなことだからこそ、しっかりとできるようにしていきたいと考えています。